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6月14日 富士通総研ワークショップの報告

今週は6月14日(月)に下記ワークショップに参加しました。
神保町の如水会館の会場は、小雨交じりの日にも拘らず事前登録された方々で満員の盛況でした。


富士通総研 経済研究所主催<イノベーション・ワークショップ>
第1回テーマ『ビジネスモデル・イノベーションの本質を探る』

◆開会挨拶、基調講演「知的ベース・ビジネスモデル・イノベーション」
 富士通総研 経済研究所 理事長(一橋大学 名誉教授)
 野中 郁次郎先生

◆特別講演「ビジネスモデル・イノベーションとソートリーダーシップ」
 フライシュマン・ヒラード・ジャパン株式会社 CCWユニット プレジデント
 徳岡 晃一郎 氏

◆研究報告「ビジネスモデル・イノベーションの事例と分析フレームワーク」
 富士通総研 経済研究所 主任研究員 浜屋 敏氏

◆事例報告(1)
 日産自動車株式会社 執行役員
 グローバル ゼロエミッション ビークル ビジネスユニット 担当
 渡部 英朗 氏

◆事例報告(2)

 株式会社セブンネットショッピング 代表取締役
 鈴木 康弘 氏

◆パネルディスカッション

【コーディネータ】

  • 早稲田大学 ビジネススクール教授  根来 龍之先生

【パネリスト】

  • フライシュマン・ヒラード・ジャパン株式会社 徳岡 晃一郎 氏
  • 日産自動車株式会社 渡部 英朗 氏
  • 日産自動車株式会社 グローバル ゼロエミッション
    ビークルビジネスユニット企業戦略グループ 部長 牧野 英治 氏
  • 株式会社セブンネットショッピング 鈴木 康弘 氏
  • 富士通総研 経済研究所 野中 郁次郎先生、浜屋 敏氏

◆閉会挨拶

富士通総研 代表取締役社長 佐藤 正春氏

 

本ワークショップ(以下WS)は今回が第1回、今後も継続的に開催される予定とのことで、非常に有意義で楽しみなWSに発展されますこと期待しております。

今回の記念すべきWSの案内は、小職の早稲田大学大学院商学研究科MBAの恩師根来先生のメーリングリスト登録者(OBを含むゼミ生等)へメールして頂いたのがきっかけでした。
根来先生は日本におけるビジネスモデル(BM)研究の第一人者で、早稲田ビジネススクール(WBS)におきましても非常に人気のある先生のお一人です。また、地獄の特訓講義があり、期末の発表は各受講生の各々の終電を前提にプレゼンを実施と言う名物?授業で、夜間主の社会人大学院生全モジュールのみならず、全日制の各研究科生にも人気のあるWBSの看板授業となっております。


さて、「ビジネスモデル・イノベーション」について、以下に参考となるコメントを挙げてみます。

1.ハーバード・ビジネスレビュー2009年4月号紹介記事からの抜粋

イノベーションとは画期的な製品を生み出すことだけでなく、今までにないビジネスプロセスやビジネスモデルを誕生させることも含まれます。今号(2009年4月号)には「ビジネスモデル・イノベーションの原則」という論文を掲載しました。執筆者の一人はハーバード・ビジネススクール教授で『イノベーションのジレンマ』の著者、クレイトン・クリステンセンです。

2.また以下に、「ビジネスモデル・イノベーションの原則」に付き、理解に役立つNitty-Grittyのサイトからの引用(要約)を記載します。

<ビジネスモデル・イノベーションの原則>:2009年4月号のハーバード・ビジネスレビューより

この「ビジネスモデル・イノベーションの原則」を書いているのは、実は「イノベーションのジレンマ」で有名な、あのクリステンセン氏でした。その当初の書籍が出たのも、90年代。当時は新しく注目されている技術がたくさんあり、その反面、破壊的技術が市場に登場していました。有名な話では、ハードディスクの革新(イノベーション)ですね。

ここのところの数年、技術的イノベーションの革新よりも、ビジネスモデルの革新が注目を集めています。アップルのiPod/iTunesも良い例です。細かい点を除けば、iPodの中核をなす技術では、あまり新しい技術がありません。しかし、ビジネスモデルそのものがイノベーションであると言われています。アパレルのH&Mなどは、ほんの数週間でデザインから衣類の開発、製造、そして世界中への発送を行い、店頭で販売が可能となるSPA(製造から小売りまで一貫して行うことをさす)を構築しています。Googleは検索エンジンというコア技術がありますが、ビジネスモデルにおけるイノベーションでも注目を集めています。

 非常に当たり前な話なのですが、ビジネスモデルの中核には顧客がいます。この顧客に対して、提供価値を高める事が、ビジネスモデルのイノベーションの原点です。

 そして、利益がしっかり確保できるのか?カギとなる経営資源、プロセスを明確にしていく。少なくとも、顧客価値の提供を含むこれらの4つの要素が、ビジネスモデルを成功させる要因であるとされています。

やはり顧客が第一。優れたビジネスモデルには、顧客が原点になっていなくてはならないでしょう。ビジネスモデルには持続性も必要です。

 いまさら言うまでもないですが、ビジネスモデルは利益を生み出さなくてはなりません。顧客に価値を生み出す一方で、自社(自分)にも利益(ベネフィット)を生み出す必要があります。

 そしてビジネスモデルは実行可能でなくてはなりません。顧客を中心として描いた新しいビジネスモデルを既存のビジネスモデルと比較します。その差分が実行できるかどうか?を検討します。実行不可能なモデルは実現性がありません。

 非常に大きな成功を導くビジネスモデルは、非実現性を裏腹な関係です。まさにコインの表裏一体。ただその原点に顧客への提供価値があり、そして自社にとって利益を生み出せなくてはならない。この論文では非常に当たり前のことを論じているのですが、しかし見落としがちなポイントだと思います。
 
Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー) 2009年 04月号 [雑誌]

次回の「復活:社長のブログ」は、

今回報告させて頂きました「ビジネスモデル・イノベーションをテーマとするWS」の報告第2弾をお届けしたいと思います。
また「復活:社長のブログ」の予告編は以下の通りです。御期待下さい。

(1)CPCA-SHOW@上海(2010/03/17 - 3/20)

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(2)SECURITY-SHOW@上海(2010/05/12 - 5/15)

(3)北京オリンピック会場のその後

(4)上海セキュリティー・ショーと中国(上海)の発展に想うこと

(5)上海万博紀行